Kindleに救われたいʕ•̫͡•ʔ

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(TED)やる気に関する驚きの科学

こんな事があって良いのか!?ʕ•̫͡•ʔ

タスクと報酬の関係について驚きの事実を明らかにしました。

TEDより。講演者:ダニエル・ピンク 

www.youtube.com

目次です

 

▼ろうそく問題の実験

1945年に考案された創造力に関するろうそく問題を用いて、科学者(ピンク氏とは別の人)がある社会実験をします。

参加者を集めて二つのグループに分け、ろうそく問題をさせて解決までのスピードを検証しました。

  1. 単純に問題を解くスピードを検証したいからやってくれと依頼したグループ(報酬なし)
  2. 問題を解くのが早かった人にはお金あげますよと報酬を提示したグループ

実験結果はどうなったか。直感的には、そしてビジネスの現場で考えられがちなこととして2(報酬あり)の人々が優秀な成績を収めたかと思いきや、1のグループ(報酬なし)の方が平均して3分半も早く答えを導き出しました。この結果はたまたまではなく、40年以上も検証され続け、同じ結果が繰り返されてきたとのこと。むむ!?

 

▼報酬を与えると創造力が低下する!?

報酬を与えると視野が狭まり、創造力が必要とされる場面では悪影響を及ぼすということを述べたピンク氏。一方で報酬が上手く機能するようなタスクもあると言います。それは単純な作業(20世紀型の作業と呼んでいる)。ルールがシンプルで答えが自明なタスクでは報酬を与えた方が早く作業が進むというのが別の実験で明らかに。

しかし答えが複雑でシンプルでない作業(21世紀型の作業と呼んでいる)においては、報酬は人の害になる。

ここでさらにダメ押しで別の経済学者(めっちゃ有名な人らしい)の実験も紹介されます。

MITの学生を対象にろうそく問題とは別の課題(創造力や運動能力、集中力が要求されるようなタスク)を、報酬のレベルを3つのグループに分けて解かせました。

  1. 解けた時の報酬がめっちゃ貰えるグループ
  2. 解けた時の報酬が中くらいのグループ
  3. 解けた時の報酬が少ないグループ

実験の結果から次のように結論づけられた。

タスクが機械的なものである限りは報酬は期待通り機能し、報酬が大きいほどパフォーマンスが上がった。しかし認知能力が多少なりとも要求されるタスクになると報酬が大きいほどパフォーマンスが下がった。

。゚(゚´Д`゚)゚。

ちなみに文化的な背景があるのでは?という疑念を解消するため、インドの学生に対してもこの実験を行いました。

頑張れ、たっぷり報酬のグループ!今こそボーナスの力を見せろ!

結果は、一番報酬の高いグループの成績が最下位でした。

。゚(゚´Д`゚)゚。

。゚(゚´Д`゚)゚。

 

ーピンク氏ー

科学が見出したこととビジネスの現場で行われていることの間には食い違いがある。あまりに多くの組織が、その決断や人や才能に関するポリシーを時代遅れで検証されていない前提に基づいて行っている。

 

▼21世紀型のタスクでどのように動機付けを行うか

資本家「労働者にはボーナスを与えてバシバシ働いて貰おうと思ったのに、それが逆効果ならどうしたら良いの!?」

答えは内的動機付けだそうです。ボーナスは外的動機付け。

重要だから、好きだから、面白いからやるというのが一番機能する。

21世紀型のビジネス運営で内的動機づけの軸となるのは次の三つ。

  • 自主性
  • 成長
  • 目的

例として、90年代にマイクロソフトがWeb上の辞書を作ろうと複数の専門家を雇い高い報酬を払って作業させたが、報酬なし完全自主性型のWikipediaに惨敗したということをピンク氏は話してくれました。

ですよね..ですよね...好きだからやってるって人が結局一番強いのはわかります。

言ってることはすごく納得感ありますが、仕事のモチベなんか金しかねーよボケという労働者側の意見がたくさん聞こえてきます。そこが問題なんでしょうね、みんなが好きなことで食べていけるわけじゃないのが現状。

また、頑張ったらボーナスいっぱい出るから頑張れちゃうという人もいます。

 

取り急ぎ、ボーナスたくさん欲しいなあʕ•̫͡•ʔ

 

ちなみにピンクさんは面白そうな本もいくつか出版してます。

まだ読んでないけどリストには入れておこう...ʕ•̫͡•ʔ

タイミングを科学するってどんな内容か気になる。

 

 

 

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